第301回リーダーシップ研究会
育児も仕事もあきらめない!
―女性の活躍推進に伴う「女性の時代」の裏側で女性が感じていること・求めていること―
■研究会の概要少子高齢化に伴い、人材の確保が企業においては大きな課題となり、皆様方においては様々な研修を取り入れ、社員の育成に力を注いでいらっしゃることと思います。しかし、実際の成果となると、「研修は受けたけれど…」と、気づきにはなるものの、個人の行動変容には至らないという声が圧倒的に多いのが現実です。女性の活躍推進を目的とした研修も、そのうちの一つかもしれません。
組織で活躍する女性を育てるために、男性とは異なる思考回路をもっているとされる女性を理解することは、まず大切なアプローチと言えるでしょう。しかし、女性を理解し、魅力的なポジションを提案しても、女性がそこにのってこないということが、現在組織が抱えている問題でもあります。そして、仕事の経験を積み、ようやく育ってきたと思われる頃に辞めてしまう女性も後を絶ちません。組織になかなか定着しない女性達、この原因は一体何なのでしょうか。
今回の講義では、離職の大きな理由でもある「子育ての問題」にアプローチをし、なぜ女性は組織を辞めてしまうのか、どのような取り組みが彼女達にとって、持続的な働く意欲に繋がって行くのかを考えていきます。
子どもを持った女性が仕事を継続して行くためには、仕事に置けるビジョンの他,ワーキングマザーとしての人生の見通しが必要です。また、短い時間での子育ての不安を払拭し、安心して働ける環境を整えていくことが重要です。仕事に熱意をもって取り組む女性は、往々にして子育てにも大きな熱意を持って取り組みます。最高の仕事を願う女性は、子育てにも妥協は許しません。働く女性が抱えている本当の悩みを解説しながら、どうしたら子育てをしながら、仕事を継続して行く組織が作られるのか、そのヒントをお伝えしたいと思います。「働く母親だからこそ出来る子育て」に意識が向いたときに、女性は組織内で自分らしく、大きなパフォーマンスを発揮することができるのでしょう。
子育ても仕事もあきらめない!欲張りとも言えるこの生き方を受け入れそしてサポートする組織こそが、本当の意味で女性が働きやすい職場と言えるのではないでしょうか。
■講 師
江藤真規(えとうまき)
教育コーチングオフィス サイタコーディネーション 代表・マザーカレッジ主宰
公益財団法人 民際センター評議員 アカデミックコーチング学会理事 一般社団法人 日本ペンクラブ会員
東京大学大学院 教育学研究科 修士課程修了。現在、同研究科博士課程に在籍。
大学卒業後、東京電力株式会社に勤務。2人の娘を出産後、アメリカ合衆国に7年間滞在。
自身の子どもたちの中学受験を通じ、コミュニケーションの大切さを実感し、コーチングの認定資格を習得。現在、講演、執筆活動などを通して、教育の転換期における家庭での親子コミュニケーションの重要性、母親の視野拡大の必要性を訴えている。「勉強が好き!の育て方」(実務教育出版)、「「7つの習慣」で東大脳を育てる」(学研パブリッシング)など著書多数。
■研究会の内容
ダイバーシティが進まない理由・ワーキングマザーの日常、その課題・教育の転換期の時代を生きる母親が感じている不安・女性の気持ちを引き出すコミュニケーションなど
■日時 2017年2月22日(水)15:00-16:30(開場14:30)
■会場 東京文化会館 4階 中会議室1
■参加費 LD会員・購読者 無料 ※左記以外の方は主催者にお問い合わせの上、お申込ください
■主催 株式会社キャリアクリエイツ